9月の祝日と言えば、敬老の日と秋分の日ですよね。
秋分の日は、秋のお彼岸を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
今回は、秋の秋分の日の由来などをご紹介したいと思います。
【秋分の日の意味や由来】
秋分の日は、国民の祝日として1948年に制定されました。
秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日」と定められております。
秋分の日は、元々は、「秋季皇霊祭」というものだったようです。
と言うのも、秋季皇霊祭は、1848年に祭日として制定されたもので、
毎年秋分日に行われていた歴代の天皇や皇后、皇族の霊を祭る宮中祭祀の一つでした。
それが終戦後の1948年、秋季皇霊祭が廃止となり、変わって秋分の日が
国民の祝日として定められたと言われているそうです。
【秋分の日とお彼岸のお話し】
※慶事コラム「秋のお彼岸」でもお話ししたので、重複している部分もございます。
秋分の日とは「太陽が秋分点の上を通過する日」です。
この日は昼と夜の長さがほぼ等しくなると言われています。
秋分の日が秋のお彼岸と言われるのは、仏教の考えに由来していると
伝えられております。
仏教では私たちの生きる世界を「此岸(しがん)」、生と死の境界を超えた世界を
「彼岸 (ひがん)」と呼ばれ、煩悩と迷いの中で生きる私たちが、厳しい修行により
悟りを開くことで、苦しみから解放された「彼岸」にたどり着けると説かれており、
その中で、極楽の世界ははるか西にあるとされており、太陽がちょうど真東から昇り
真西に沈む春分の日と秋分の日は、「此岸」と「彼岸」が最も近づく日であると
考えられたそうです。
そのため彼岸と此岸が最も近く通じやすい日と考えられ、先祖を供養するようになりました。
現在では、秋分の日は彼岸の中日と呼ばれ、秋分の日を含めた前後3日が秋のお彼岸とされています。
9月の連休は、ご家族やご親戚で集まり、亡くなった方を偲んでみてはいかがでしょうか。