新しく家を建てる時に行われる地鎮祭や上棟式。
実際どのような流れで行い、どういったことをするのか、分からないことが多いですよね。
今回は地鎮祭の流れや行い方をご紹介したいと思います。
地鎮祭とは?
地鎮祭とは、家の工事が始まる前に、工事の無事を祈るために行う儀式です。
神道からの習わしによって、万物(山、樹木、岩、土地など)に手を加えようとする際に、
前もって神様に降臨してもらい、事故など起こらないよう・住まいとする
家族の繁栄・工事の開始を報告し、土地神様を鎮めることを目的に、地鎮祭を行うようです。
その地の神様を鎮めるために、神主さんに祓い清めてもらいます。
地鎮祭で必要な7つのお供え物
基本的には下記のお供え物は施主が用意する場合が多いです。
また地鎮祭に必要なものは地域によって異なることもあるので、事前に神主さんに確認しておくと
準備がスムーズに行えるでしょう。
①清酒(一升):お祝いの、のし紙がついたもの。
②お米(一合):前日にお米を洗い乾かしておいたもの。
③塩(一合)
④水(一合)
⑤海の幸:魚(頭と尾がついたもの)、昆布、するめなど。
⑥山の幸:果物(季節ものだと良い。)
⑦野菜:トマトやナス、キュウリなど地面の上にできるものと
大根やイモなどの地面の下にできるものをそれぞれ用意。
地鎮祭当日の流れ
地鎮祭当日は、全体で1~2時間くらいかかるでしょう。
まず初めに神様に捧げものをし、お祓いや祝詞をあげたあと、
施主、施工業者が初めて鍬や鋤を入れ、工事の無事を祈ります。
1. 修跋の儀 (しゅうばつのぎ、しゅばつのぎ)
まずは祭壇、土地、参列者をお浄めします。
2. 降神の儀 (こうしんのぎ)
神様をお迎えします。
3. 献饌 (けんせん)
神様にお供え物を差し上げます。
4. 祝詞奏上(のりとそうじょう)
神様に祈りの詞をささげます。
5. 切麻散米(きりぬささんまい)
神職が工事を行う土地を清めます。
6. 地鎮の儀 (じちんのぎ)
その土地で初めて草を刈る「刈初(かりぞめ)」、
初めて土をおこす「穿初(うがちぞめ)」、
初めて土をならず「土均(つちならし)」と行います。
最後に神職が鎮め物を納めます。
7. 玉串奉奠 (たまぐしほうてん)
玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは神前に玉串を捧げること、謹んで供えることを言います。
8. 撤饌 (てっせん)
お供え物をお下げします。
9. 昇神の儀 (しょうじんのぎ)
神様にお帰りいただきます。
10. 閉式の辞(へいしきのじ)
11. 神酒拝戴 (しんしゅはいたい)
お神酒をいただきます。供え物のお神酒や神饌をいただくという意味で
「直会(なおらい)の儀」とも言います。
以上が地鎮祭の大まかな流れです。
地鎮祭が終わった後は?
お供えしていた塩、酒、米、お神酒を土地の四方の方角の土の上に撒きます。
神職にやり方を教わると良いでしょう。果物や野菜などは施主が頂いて帰ります。
地鎮祭の後は周りの住民の方に、手土産品として1,000〜3,000円程度の菓子折り
を持ってご挨拶に回ります。できれば施工会社の人と一緒に回ると良いですね。
地鎮祭は、すべての建築物や建造物(新築)を建てる人が
必ずやらなくてはならないというものではありません。
工務店・建設会社と相談の上で、やる・やらないは施主が自由に決めることができます。
参考になりましたでしょうか?
次回は上棟式について掲載したいと考えております。